うつ病で教員を辞めた私がWebライターで    Fireを目指す実践ブログ|書籍化進行中!

元教員がフリーランス1年目に経費を計上してみたら、想像と全然違った話

元教員がフリーランス1年目に経費を計上してみたら、想像と全然違った話

こんにちは!

クロヒョウ先生@Webライターです。

「これって、経費になるんでしょうか?」

退職してフリーランスのWebライターになり、初めての確定申告に向けて、机の上に領収書とレシートをずらりと並べたときのこと。

(全部経費にできるのかと思っていたけど、よく分からないものばかりだな…)

15年間、教員として給与所得だけで暮らしてきた私にとって、「経費を計上する」という行為そのものが、想像と全然違うものだったというのが、正直なところでした。

今回は、元教員の私が、フリーランス1年目に初めて経費を計上してみて、戸惑ったこと・気づいたことを、率直に書いていきます。

教員時代、「経費」という言葉に縁がなかった

私の場合は、約15年の教員生活の中で、「経費」という言葉を、自分のお金と紐づけて考えたことが、一度もありませんでした。

給与から所得税と住民税が天引きされ、年末調整で精算される。それが、教員時代の税金との関わりの全てでした。

教材を自費で買うことはありましたが、それを「経費として計上する」という発想自体が、頭の中にありませんでした。

(税金は給与から自動的に引かれるもの。経費とか確定申告とかは、自営業の人の話)

これが、教員時代の私の、お金に対する素直な認識でした。

しかしながら、退職してフリーランスのWebライターになると、状況は一変します。

経費を1円でも多く正しく計上することが、そのまま自分の手元に残る金額に直結する。

(自営業の方々は、こんな世界で日々戦っていたのか…)

退職して初めて、それを身をもって理解することになりました。

まずは「領収書を集める」というところから

私の場合は、フリーランスとしての本格スタートを切るにあたって、最初に取り組んだのが「帳簿ファイルを作って、領収書を片っ端から集めていく」ことでした。

クリアファイルを1つ用意し、業務に使ったと判断できるレシート・領収書を、月ごとに分けて入れていく。

ただそれだけの作業ですが、教員時代にやったことがない作業だったため、最初は何を入れていいのか、何を入れたらいけないのか、本当に手探りでした。

(このコンビニのレシート、業務中に飲んだコーヒー1杯分だけど、経費になるのかな…)

(このボールペン、家でも仕事でも使うけど、どっちで計上したらいいんだろう…)

レシートをファイルに入れる手が、何度も止まりました。

そして、調べていく中で、領収書には記載しておかなければならない項目があることを、初めて知りました。

– 支払った日付
– 支払った人(自分)の名前
– 支払金額
– 但し書き(具体的な支出内容)
– 支払いを受けた人(店)の名前と所在地

普通のレシートには、これらがほぼ印字されていて、領収書としてそのまま使えるとのこと。

(あ、レシートで全部済むのか…)

最初は「領収書じゃないとダメ」と勝手に思い込んで、わざわざレジで領収書を発行してもらっていましたが、その必要はほぼなかったと知り、少し気が抜けたのを覚えています。

「家事按分」という、教員時代に存在しなかった概念

私の場合は、フリーランス1年目に最も頭を悩ませたのが、「家事按分」という考え方でした。

自宅で仕事をしているWebライターの場合、電気代・通信費・家賃などは、仕事と私生活の両方で使っています。

そのうち、仕事で使った割合を、合理的に説明できる形で経費に計上する。これが家事按分です。

(家の電気代の何割が、仕事で使った分なんだろう…)

(スマホは、家族との連絡にも仕事にも使っているし、何割が仕事用なのか…)

レシートをファイルに入れる作業よりも、こちらの方が、はるかに頭を使いました。

教員時代は、職場の電気も通信費も、すべて学校が負担してくれていました。自分のお金と仕事のお金が、完全に分かれていたわけです。

しかしながら、フリーランスになると、自宅のすべてが、仕事場と生活場の両方を兼ねる。

(全部が自分のお金で、全部が自分の判断…)

この事実に、フリーランス1年目の早い段階で気づけたことは、結果的にとても良い学びになりました。

家計の組み立て方の全体像については、元教員→フリーランスのうつ病後の家計を公開にも書いていますので、よろしければ参考にしてください。

教員時代に買って「経費にしておけばよかった」と思ったもの

私の場合は、退職前の休職期間中に、フリーランスのWebライターとして本格的に動き出すための準備を、少しずつ進めていました。

具体的には、

– 自室で作業するためのタブレット
– 音声収録に使うピンマイク
– Webライティング関連の書籍を数冊
– オンラインコミュニティへの入会費

これらは、休職中に「フリーランスとして稼げるようになるための投資」として、自分の判断で買い揃えたものでした。

(まだ収入がないのに、こんなに買い物しても大丈夫かな…)

と思いながらも、お金の勉強の中で得た「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くたった1つの道」という言葉を支えに、コツコツと準備を進めていました。

ところが、退職してフリーランスとして開業届を出し、いざ経費の計上を始めようとしたとき、ふと気づいたことがありました。

(これ、開業前に買ったものは、どう扱えばいいんだろう…)

調べていくと、開業前に事業のために購入したものでも、一定の条件のもとで経費として扱える場合があると知り、少し胸をなで下ろしました。

しかしながら、領収書を残していなかったものや、家族用と仕事用の区別が曖昧になってしまったものは、結果的に計上を諦めることになりました。

(これからフリーランスを目指す方は、開業前の段階から、レシートを1枚残らず取っておいた方がいいな…)

これが、フリーランス1年目に経費と向き合った私の、いちばん大きな実感でした。

クラウドソーシングで初案件を取るまでの試行錯誤については、うつ病退職後にWebライターで初案件を取れた?元教員がクラウドソーシングで苦戦した話にも書いていますので、合わせて読んでみてください。

「経費」を意識すると、消費行動が変わった

私の場合は、フリーランス1年目に経費と本気で向き合ったことで、日常の消費行動そのものが、少しずつ変わっていきました。

たとえば、書店で本を1冊買うときにも、

(これは、業務に使えるものか?)

(仕事と私生活、どちらでも使うものなのか?)

と、頭の片隅で考えるようになりました。

教員時代は、買い物をするときに「税金」や「経費」を意識することは、ほとんどありませんでした。給与から天引きされる仕組みの中で、税金は「気づいたら引かれているもの」でしかなかったからです。

しかしながら、フリーランスになると、すべての消費が、自分の事業と紐づきます。

(税金との距離が、こんなにも近くなるとは思わなかったな…)

これは、教員時代には絶対に得られなかった、フリーランスになって初めて獲得できた感覚でした。

そして、この感覚を持てるようになったこと自体が、お金の勉強を続けてきた私にとって、想像以上に大きな意味を持ちました。

医療費控除の話については、元教員が、うつ病退職後に行った医療費控除とは?にも書いていますので、確定申告関連の話としてあわせてご覧ください。

まとめ

元教員の私が、フリーランス1年目に経費を計上してみて、想像と全然違っていたこと。

私の場合は、

– 「経費」という概念そのものが、教員時代には縁がなかった
– レシート1枚をどう扱うか、最初は手が止まる作業の連続だった
– 「家事按分」という、自宅仕事ならではの考え方に頭を悩ませた
– 開業前に買ったものの領収書を、もっとしっかり残しておけばよかった
– 経費を意識することで、日常の消費行動そのものが変わった

教員時代には、税金とのかかわりは「給与から天引き」というだけのものでしたが、フリーランスになって初めて、税金と経費が、自分の生活と本当に近いところで動いていることを実感しました。

うつ病は、決して終わりではありません。

私がそうであったように、新しい人生の始まりです。

数字の不安は、数字で解決していけます。

コツコツと、一歩一歩、やっていきましょう。

それでは、今回も最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!

クロヒョウ先生@Webライターでした!