うつ病がいちばん重かった頃、私は何もかもを悪いほうにしか考えられなくなっていました。
頭がしっかり回らず、落ち着いて考えることができませんでした。
それなのに、焦る気持ちだけは強くありました。
退職も、離婚も、車の売却も…
全てを、一刻も早く決めてしまいたくて、仕方がありませんでした。
そのとき、家族や医師、看護師が、全てを先延ばしにしてくれました。
うつ病の急性期には重大な決断をしない、という精神医学上の常識に沿ってのことでした。
時間が経ってから、実際に決めたこともあります。
ただ、それを決めたのは、体調が良くなり、落ち着いて考えられるようになってからでした。
それで、何の問題もありませんでした。
あのとき先延ばしにしてもらえたから、今の暮らしがあります。
今、何かを急いで決めなければと焦っている方がいたら、決めるのは、良くなってからでも遅くありません。
