うつ病で教員を辞めた私がWebライターで    Fireを目指す実践ブログ|書籍化進行中!

元教員が初めて確定申告を自分でやったら、想像と全然違った話

元教員が初めて確定申告を自分でやったら、想像と全然違った話

こんにちは!

クロヒョウ先生@Webライターです。

教員を退職した翌年の春、初めて自分で確定申告の画面を開いたとき、

(え、こんなに全部、自分でやるのか…)

と、パソコンの前で、しばらく固まったのを、今でもよく覚えています。

3年間休職し、退職した元教員の私が、フリーランスのWebライターになって、初めて自分の手で行った確定申告。想像していたものと、実際にやってみたものは、想像以上に違いました。

今回は、元教員の私が初めて確定申告を自分でやってみたら、想像と全然違った話を、率直に書いていきます。

教員時代の私は、税金の中身を「ほとんど知らなかった」

私の場合、約15年の教員時代、確定申告とは無縁の生活でした。

毎月の給与は、所得税が天引きされ、住民税も天引きされ、社会保険料も天引きされた状態で、口座に振り込まれてきます。年末になると、職場から配られる年末調整の書類に、保険料控除証明書を貼り付けて提出するだけ。それで税金の手続きは、すべて完了していました。

(税金のことは、勤務先がやってくれる…)

そう思っていたというより、正直なところ、「税金がどう計算されているか」を、深く考えたことすらありませんでした。

毎月の給与明細を眺めても、

(また、結構引かれているな…)

と、手取り額だけを確認して、明細をしまっていました。

世の中の会社員や公務員の方の多くは、自分と同じような感覚で過ごしているのではないかと思います。所属している組織が、給与計算・税金の天引き・年末調整まで、すべて代行してくれる。これは、想像以上に手厚い仕組みだったと、退職してから気づきました。

フリーランスになった瞬間、「誰も代わりにやってくれない」現実

退職して、フリーランスのWebライターとして動き出したとき、最初にぶつかった壁が、税金と社会保険料の手続きでした。

教員時代に「自動的にやってもらえていた」ことを、これからは全部、自分で動かさないといけない。

具体的に挙げてみても、

– 健康保険の切り替え(共済組合の任意継続か、国民健康保険か)

– 国民年金の手続き

– 住民税の納付書の管理(普通徴収への切り替え)

– 所得税の確定申告

– 帳簿付け(売上・経費)

と、想像以上の量がありました。

(こんなに、自分で動かさないといけないことがあったのか…)

退職後の住民税で青ざめた経緯は、教員退職後に住民税で青ざめた話|翌年の高額請求と乗り切り方を実体験で解説にも書いていますので、よろしければ参考にしてください。健康保険の選び方については、教員を退職したら健康保険はどうなる?任意継続と国保の選び方を実体験で解説にもまとめています。

なかでも、いちばん重い作業として残っていたのが、所得税の「確定申告」でした。

休職中に作っておいた「確定申告マニュアル」が、最後に効いた

ここで、私の場合に救いになったのが、休職期間中にコツコツ準備していた、自分用の「確定申告マニュアル」と「帳簿ファイル」の存在でした。

3年間の休職中、療養と並行して、フリーランスのWebライターとして動き出すためのロードマップを、少しずつ作り続けていました。その中に、

– 確定申告に必要な書類のリスト

– 経費の勘定科目(消耗品費・通信費・旅費交通費・水道光熱費 など)

– 領収書の代わりになるもの(レシート・出金伝票・クレジットカード利用明細・通帳の記録 など)

– 家事按分の考え方(自宅で働く場合の、空間や時間の公私の比率)

といった項目を、自分用にまとめておきました。

(療養中に、頭が動かない日も多かったけど…これだけ作っておいて、本当によかった…)

退職後、初めて確定申告の画面を開いたときに、心からそう思いました。

精神科医の解説でも、療養期に新しいことを始めるときは、いきなりフルスペックを狙わず、負荷の低い準備から少しずつ積み上げるのが基本だと、よく言われます。私の場合も、いきなり退職後に確定申告と向き合っていたら、頭がパンクしていたと思います。

それでも、想像と全然違ったこと

事前にマニュアルを作っていたにもかかわらず、実際に自分で確定申告をやってみると、想像と違うことが、いくつもありました。

①「経費に入るかどうか」の判断が、ひとつひとつ必要

教員時代の感覚では、「仕事に関係しそうな出費=経費」と、なんとなく考えていました。

しかしながら、フリーランスの経費は、ひとつひとつ「事業のために使ったと、合理的に説明できるかどうか」が問われます。

自宅の通信費・光熱費・家賃の一部を、事業用としてどれくらい計上するか(家事按分)。本やセミナー代を、どこまで研修費として入れるか。喫茶店での作業代を、どの勘定科目に振り分けるか。

ひとつひとつの判断に、想像以上に時間がかかりました。

(経費って、ここまで自分の頭で考えるものなのか…)

教員時代に、誰かが勝手にやってくれていた「税金の判断」というものの中身を、初めて手で触ったような感覚でした。

②「医療費控除」など、申請しないと使えない制度がたくさんある

確定申告の画面を進めていく中で、改めて実感したのが、控除の多さでした。

医療費控除、社会保険料控除、生命保険料控除、地震保険料控除、寄付金控除…

知っているかどうかで、戻ってくる金額が大きく変わります。日本は申請主義の国で、知らなければ、ただそのままになるだけ──というのは、お金の勉強を始めてから何度も聞いていた話でしたが、確定申告の画面ほど、それを生々しく感じる場面はありませんでした。

医療費控除を初めて申請した経緯は、元教員が、うつ病退職後に行った医療費控除とは?にも書いていますので、よろしければあわせてご覧ください。

③「やってみると、思ったより怖くなかった」

そして、いちばん想像と違ったのが、「思っていたほど、怖くなかった」ということでした。

確定申告と聞くと、

(複雑すぎて、自分には絶対無理だ…)

と、退職前の私は本気で思っていました。

しかしながら、国税庁の確定申告書等作成コーナーは、画面の案内に沿って数字を入力していくと、最後まで進める作りになっていました。マニュアルと帳簿ファイルを横に置いて、一日一項目ずつ、コツコツ進めていく。それだけで、初年度の申告を、なんとか自分の手で終えることができました。

(やる前に、勝手に怖がっていただけだったな…)

そう感じたのを、よく覚えています。

まとめ

元教員の私が、初めて自分で確定申告をやってみたら、想像と全然違ったことが、いくつもありました。

私の場合は、

– 教員時代は、税金の中身を「ほとんど知らないまま」過ごしていた

– フリーランスになった瞬間、健康保険・年金・住民税・所得税のすべてを、自分の手で動かす立場になった

– 休職中に作っておいた確定申告マニュアルと帳簿ファイルが、最後に効いた

– 経費の判断、控除の活用は、想像以上に「自分の頭で考える」作業だった

– それでも、画面の案内に沿って一項目ずつ進めれば、初年度でもなんとか終わらせられた

という流れになりました。

教員時代に「自動でやってもらえていたこと」の手厚さに気づけたのも、自分で動かしてみたからこそでした。

うつ病は、決して終わりではありません。私がそうであったように、新しい人生の始まりです。

数字や手続きの不安は、コツコツとした準備で、ひとつずつ解いていけます。一歩一歩、やっていきましょう。

それでは、今回も最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!

クロヒョウ先生@Webライターでした!