こんにちは!
クロヒョウ先生@Webライターです。
3年間の休職を経て教員を退職し、フリーランスのWebライターとして暮らしている私の手元には、精神障害者保健福祉手帳2級があります。
退職してから、頭の片隅にずっと残り続けている問いが、1つあります。
(このままフリーランスを続けるか、それとも、障害者雇用枠で組織に戻るか…)
今回は、精神障害者手帳2級を持つ元教員の私が、障害者雇用枠での転職を、本気で選択肢に入れて考えてみた話を、率直に書いていきます。
なぜ今、改めて「障害者雇用枠」を考えているのか
私の場合は、3年間の休職期間中に、フリーランスのWebライターになるためのロードマップを少しずつ作り続け、退職後はそのまま個人事業主として歩んできました。
しかしながら、フリーランスは、収入も労務環境も、全てが自分の裁量に委ねられ、保障も手薄です。
(今月も、継続して案件をとれるかな…)
(AIの台頭で、どんどん仕事がなくなっていくぞ…)
(体調が悪化して働けなくなったら、教員時代のような福利厚生がないから詰むかも…)
そのようなことを考え続ける夜が、月に何度かあります。
退職を選んだ経緯については、私が復職せず退職を選んだ本当の理由|3年休職した元教員の本音にも書いていますが、当時の私は、教育界に戻ることへの抵抗感が強く、フリーランスという選択肢に救われました。
それから時間が経ち、フリーランスでの収入や体調がある程度安定してきた今、改めて「障害者雇用枠」というもう1つの選択肢を、フラットに見つめ直したい気持ちが出てきました。
精神障害者手帳2級で開く「障害者雇用枠」という扉
私の場合は、休職中に転職エージェントへの試し利用を進める中で、障害者雇用枠の求人を扱うdodaチャレンジというサービスに出会いました。
そして、「障害者手帳を取得していないと利用できない」と伝えられたことが、手帳取得を決めた直接のきっかけでした。
手帳取得のきっかけと、実際に使えた減免制度については、うつ病で精神障害者手帳2級を取得した元教員の話|申請のきっかけと使えた減免制度に書いています。
労働について考えるとき、私の手元にある2級の手帳は、想像以上に大きな意味を持ちます。
水泳場が半額、映画館・水族館・博物館などの対象施設が減免や無料になるなどの、生活面での恩恵もありますが、それ以上に、
「障害者雇用枠の求人に応募できる」
「障害者雇用専門の転職エージェントを利用できる」
という、就労面での選択肢が一気に広がるメリットは、計り知れません。
(健常者として戦うか、障害者として配慮される枠で戦うか、という選択ができる…)
これは、手帳を持っていなければ、絶対に手に入らなかった選択肢でした。
ショートインタビューで見えた、障害者雇用枠の「現実」
私の場合は、休職中に1度、dodaチャレンジから電話によるショートインタビューを受けたことがあります。
そのときに伺った話は、今でもメモとして残してあり、転職を考える今、改めて読み返しています。
主な内容は、以下のようなものでした。
– 精神疾患や発達障害などによる障害者手帳取得者が増えており、1つの求人に10〜20人が申し込む状況
– 10社受けても、面接まで進むのは1〜2社程度
– 企業側は「体調の安定性」を最も重視している
– 求人は週20時間以上の勤務が条件だが、企業側は欠勤や通院を考えて、実質25〜30時間以上の勤務を目安にしているケースが多い
– 年収は200万円程度前後から。固定時間で、残業が少ないオフィスワーク・事務職の求人が多い
– 大手企業や従業員数の多い企業に、障害者雇用枠の求人が集中している
(競争率は思っていたより高いな…)
(年収も、教員時代とはかなり違うな…)
というのが、当時インタビューを受けたあとの、率直な気持ちでした。
それでも、「体調の安定性さえあれば、十分勤務できる」「教員時代にWord・Excel・PowerPointや電話対応をしていれば、それで対応できる」というアドバイスは、想像以上に心強いものでした。
(自分のこれまでの経験が、ゼロになるわけではないんだな…)
そう感じられた電話インタビューだったことを、今でもよく覚えています。
障害者雇用枠を選ぶ場合の「メリット」と「ためらい」
私が、改めて障害者雇用枠を考えるときに、頭の中で天秤にかけているのは、メリットとためらいの両方です。
メリット側にあるのは、シンプルです。
– 体調への配慮が前提で働ける環境
– 固定時間・残業少なめの求人が中心
– 通院や体調不良での欠勤に、ある程度の理解がある
– 毎月、決まった日に給与が振り込まれる安心感
– 健康保険・厚生年金などの社会保険に再加入できる
特に、フリーランスとして「生活防衛資金1年分」を確保しながら、収入の不安定さと共に走り続ける緊張感と比べると、組織に守られながら働く環境の安心感は、想像以上に大きく見えてきます。
一方で、ためらい側にあるのは、教員時代に積み上がっていった、職場の人間関係への深い疲弊です。
教員時代に職場で限界を迎えた経緯は、教員のうつ病、原因は管理職だった?15年勤めた私が病んだ職場の人間関係にも書いていますが、
(また、組織の中で人間関係に追い詰められたら、今度こそ立ち直れないんじゃないか…)
という不安が、どうしても消えないのが、正直なところです。
障害者雇用枠は、教育界とは違う民間企業のオフィスワークが中心とのことなので、教員時代の精神論的な職場とは、文化が大きく違うとは思います。
しかしながら、「組織で働く」ということ自体への、心の壁の高さは、5年以上経った今でも、想像以上に高いままです。
「フリーランス継続」か「障害者雇用枠で再就職」か、という二択の本音
私の場合は、今のところ、フリーランスのWebライターとしての活動を、引き続き軸にしていくつもりです。
理由は、
– 在宅で完結でき、対人ストレスを最小化できる
– 自分のペースで時間を組み立てられる
– 主夫業と両立しやすい
– 体調を崩さず、家事・育児に穴を開けない前提で働ける
という、フリーランスを選んだ当初の理由が、今も変わらず大切な軸として残っているからです。
しかしながら、「障害者雇用枠」という選択肢を、完全に封じてしまうつもりはありません。
(もしも、フリーランスでの収入が安定しなくなったら、障害者雇用枠を本格的に検討しよう…)
(子どもたちが、もう少し大きくなって、自分の活動メインで時間が取れるようになったら、もう1度考えてもいい…)
そんなふうに、「いつでも開けられる扉」として、自分の中に置いておくこと自体が、想像以上に大きな安心材料になっています。
まとめ
精神障害者手帳2級を持つ元教員の私が、障害者雇用枠での転職を考えてみた話を、書きました。
私の場合は、
– 手帳2級で、障害者雇用枠の求人や専門エージェントを利用できる選択肢を持っている
– 求人は週25〜30時間目安・年収200万円程度前後からの事務職中心が多い
– 「体調の安定性」を企業側が最も重視しているとのこと
– 教員時代の人間関係への疲弊から、組織で働くことへの心の壁は、まだ残っている
– 現時点では、フリーランスのWebライターとしての活動を軸にしつつ、障害者雇用枠は「いつでも開けられる扉」として残しておく
という形で、自分の中で結論を置いています。
うつ病は、決して終わりではありません。
私がそうであったように、新しい人生の始まりです。
選択肢を1つでも多く持っておくこと、それ自体が、療養を経た人生の大きな財産になっていくと感じます。
体調を崩さない前提で、自分のペースで、コツコツと、一歩一歩、やっていきましょう。
それでは、今回も最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!
クロヒョウ先生@Webライターでした!
