こんにちは!
クロヒョウ先生@Webライターです。
通帳に並んだ「32万、32万、32万…、25万、25万、25万…、20万、20万、20万…」という数字。
これは、教員15年目でうつ病により休職に入った私の口座に、病気休暇開始から3年半にわたって、月ごとに振り込まれていた、実際の手取り額です。
休職を決めたとき、いちばん怖かったのは、
(これから家族が路頭に迷うんじゃないか…)
という、お金の不安でした。
今回は、教員がうつ病で休職したら給料はいくらになるのか。半年の病気休暇→3年休職した私の月ごとの手取りの変化と、当時の心境を、正直に書いていきます。
病気休暇開始から半年|給与満額の手取り32万円が振り込まれた
私の場合は、医療保護入院を経て、職場の長に連絡し、そこから病気休暇という形で、休みに入りました。
地方公務員の場合、休職の前に、6ヶ月間の有給の病気休暇という仕組みがあり、私もそれを利用しました。
この6ヶ月間は、給与が満額支給されました。
具体的な金額としては、満額の手取りで32万円ほどが、これまでと同じように、毎月口座に振り込まれてきました。
(働いていないのに、これまでと同じ金額が振り込まれてくるなんて、本当に申し訳ないな…)
というのが、入院中、通帳を見ていた当時の正直な気持ちです。
しかしながら、医師からは、
「お金のことは一旦忘れて、療養に専念してください」
と何度も言われていました。
教員は、人生の多くの時間をかけて、勉強を重ね、教員養成系大学に進み、教員免許を取得し、超激戦の採用試験(今は倍率がどんどん低下していますが…)を突破し、現場で命がけで働いてきた人がほとんどだと思います。
15年間、休みなく、家族や職場や地域のために心身をすり減らして働き、その結果として、うつ病という形での限界を迎えたわけですから、用意されている制度を、正当に利用したことは、正しい選択だったと、今では素直に思えます。
休職1年目|給与の8割支給で、手取りは25万円に
6ヶ月の病気休暇を終え、休職という身分に切り替わると、給与は8割支給になりました。
私の場合は、満額32万円だった手取りが、25万円ほどに減りました。
(7万円減ったか…)
通帳の数字が、確実に小さくなっていくのを見るのは、想像以上に堪える経験でした。
それでも、収入が0円になるわけではないので、家計の固定費を見直し、生活水準を下げることで、なんとか暮らしを成立させることができました。
加えて、私の場合、互助組合から、傷病見舞金として、毎月2万円が振り込まれてきました。
(月2万円では、雀の涙程度だよな…)
と思われるかもしれません。
しかしながら、25万円の振込に、2万円が追加で乗ってくる感覚は、家計上、想像以上に大きな安心感がありました。
この時期は、まだ朝に強い不調が残っており、夕方からようやく動けるような不安だらけの状況でしたので、2万円の振込は、とてつもなく大きな安心材料となりました。
休職2年目・3年目|傷病手当金で手取り20万円の現実
休職開始から1年が経過すると、給与は0円になります。
(いよいよ、収入がなくなるのか…)
休職1年経過の直前、私はこの事実を改めて確認し、頭を抱えました。
しかしながら、給与に代わって、共済組合から「傷病手当金」が支給される仕組みになっていました。
この制度を知ったときは、涙が出るほど感動しました。
(日本は捨てたもんじゃないな…)
金額は、給与の約3分の2。
私の場合は、手取り換算で、月20万円ほどが振り込まれてきました。
ここで、注意しなければならないことが、2つありました。
1つめは、傷病手当金は非課税の手当のため、所得税は0円ですが、住民税と社会保険料は、自分で支払わなければならない、ということです。
住民税は前年度所得を元に決定されるため、満額の給与をもらっていた前年度の所得を元に、それなりに高額の金額を支払うことになります。
社会保険料も、満額の給与を基準に算出されるため、収入が3分の2に減っているにも関わらず、満額の給与に対応した社会保険料を支払い続けることになります。
(収入は減っているのに、支払いは満額のままなのか…)
ここは、休職前の自分が、まったく知らなかったポイントでした。
2つめは、傷病手当金の支給期間は、1年半だということです。
つまり、休職開始から1年経過後、1年半が支給され、休職開始から2年6ヶ月目で、傷病手当金そのものは終了します。
私の場合は、自治体に「傷病手当金附加金」という仕組みがあり、休職最後の6ヶ月間も、傷病手当金と同額の20万円が継続して振り込まれましたが、これは自治体・組織によって異なるとのことなので、しっかり確認してもらえたら幸いです。
この「1年6ヶ月の壁」と附加金の詳細については、教員のうつ病休職での傷病手当金の支給は、1年半で切れますが…に書いていますので、よろしければ参考にしてください。
通帳を見るのが怖かった夜と、数字で心を支えた話
ここまで、月ごとの手取りを正直に書いてきましたが、当時の本音を、もう少し書きたいと思います。
休職1年目の終わり、つまり、給与が0円になり、傷病手当金に切り替わる直前の数ヶ月間。
私は、通帳記入に行くのが、本当に怖かったです。
(また、振込金額が減っているんじゃないか…)
(このペースで減っていったら、家族はどうなるんだろう…)
うつ病の症状で、もともと不安感が強くなっている時期に、毎月の通帳の数字が減っていくのを見続けることは、想像以上に、心を削るものでした。
そんな中で、私の心を支えてくれたのは、「数字を、自分の手で見える化する」ことでした。
うつ病で頭が動かない時期に、給料表と共済組合の規定をプリントアウトし、エクセルで月別の手取りを試算する作業は、なかなかしんどい作業でした。
しかし、
– 病気休暇6ヶ月:手取り32万円×6ヶ月=192万円
– 休職1年(8割支給):手取り25万円×12ヶ月=300万円
– 傷病手当金+附加金:手取り20万円×24ヶ月=480万円
– 合計:約1,000万円(3年半で)
と、自分で数字を積み上げて見える化したとき、
(休職しても、3年半で約1,000万円ももらえるのか…)
と、これまでの不安が、一気に和らいだのを、今でもよく覚えています。
休職前は、
(自分の人生は終わった…)
と本気で思っていましたが、数字の不安は、数字で解決していけるという実感を、このとき初めて持ちました。
休職できる期間そのものについては、教員がうつ病で休職できる期間はどのくらい?3年休職した元教員が給与変化も解説にも書いていますので、合わせて読んでいただければと思います。
まとめ
教員がうつ病で休職したら、給料はいくらになるのか。
私の場合は、月ごとの手取りの変化として、以下のような流れになりました。
– 病気休暇6ヶ月:給与満額の手取り32万円
– 休職1年目:給与8割支給で手取り25万円
– 休職2年目(傷病手当金):手取り20万円
– 休職3年目(傷病手当金+附加金):手取り20万円(附加金の有無は自治体・組織による)
加えて、私の場合は、互助組合から、毎月2万円の傷病見舞金が、3年間にわたって振り込まれてきました。
数字を事前に把握しておくと、不安は半分以下に減ります。
うつ病は、決して終わりではありません。
私がそうであったように、新しい人生の始まりです。
数字の不安は、数字で解決していけます。
コツコツと、一歩一歩、やっていきましょう。
それでは、今回も最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!
クロヒョウ先生@Webライターでした!
