心身が限界だった頃の私は、今いる場所が世界の全てだと思っていました。
ここから逃げることも、辞めることも許されない。
辞めたら暮らしていけない、家族を路頭に迷わせてしまう。
そう真剣に思い込んで、身動きが取れなくなっていました。
でも、あとから振り返ると、それは追い詰められて視野が狭くなっていただけでした。
休みのない毎日と、すり減っていく心の中で、いつのまにか「この道しかない」としか考えられなくなっていたのです。
ほかにも道があったのに、そのときの自分には、まったく見えていませんでした。
思いきってその場所の外に出てみたら、道は一つではありませんでした。
世界は、自分が思っていたよりずっと広くて、進める方向はいくつもありました。
今は、あの頃よりずっと穏やかに暮らしています。
もし今、逃げ場がないと感じている方がいたら、それはあなたのせいではなく、追い詰められて視野が狭くなっているだけなのかもしれません。
