うつ病で教員を辞めた私がWebライターで    Fireを目指す実践ブログ|書籍化進行中!

HSP気質の教員がうつ病になりやすい理由|15年勤めた元教員が語る5つの危険サイン

HSP気質の教員がうつ病になりやすい理由|15年勤めた元教員が語る5つの危険サイン

こんにちは!
クロヒョウ先生@Webライターです。

今回は、「HSP気質の教員がうつ病になりやすい理由」について、私自身の実体験をもとに解説していきます。

(自分は、他の先生より、些細なことで落ち込みやすい気がする…)
(生徒の感情に、引きずられすぎてしまう…)
(職員室にいるだけで、ぐったり疲れてしまう…)

このような感覚がある方は、もしかしたらHSP気質かもしれません。
そして、その気質を自覚しないまま、教員を続けることは、うつ病のリスクを大きく高めてしまいます。

私自身、中学・高校の教員として約15年勤務した結果、うつ病を罹患し、3年間の休職の末に退職しました。
振り返ってみると、自分にはHSP傾向が強くあり、そのことが、うつ病発症への大きな伏線になっていたと、今は感じています。

この記事では、

・そもそもHSPとは?なぜ教員と相性が悪いのか
・HSP気質の教員に見られる「5つの危険サイン」
・今日から取り入れられる、うつ病予防の工夫

について、正直な気持ちで書いていきます。

そもそもHSPとは?なぜ教員と相性が悪いのか

HSP(Highly Sensitive Person)とは、生まれつき感受性が強く、周囲の刺激を深く、細かく受け取る気質のこと、とされています。
病気ではなく、あくまで「気質」です。

しかしながら、教員という仕事は、

・生徒数十人分の感情と、常に向き合う
・保護者対応で、繊細な言葉選びを求められる
・職員室で、多数の同僚と密接に関わる
・行事・部活動・分掌と、予定変更が頻発する

という、刺激過多の環境そのものです。

HSP気質の方が教員になると、その感受性の高さが、仕事の質を上げる武器になる一方で、心身をすり減らす毒にもなり得ます。
そのような状況の中で、小さな疲労がコツコツと積み重なり、気づけば限界を超えている、というケースが少なくありません。

HSP気質の教員に見られる、うつ病の5つの危険サイン

ここからは、私自身が実際に感じていた、HSP気質の教員に共通しやすい「危険サイン」を、5つに整理してお伝えします。

①生徒や同僚の感情を「自分のこと」として引き受けてしまう

1つ目は、他者の感情を、自分の問題として抱え込んでしまう傾向です。

生徒が落ち込んでいれば、自分も引きずり、保護者からクレームを受ければ、帰宅後も思い出して心がざわつく。
同僚が不機嫌だと、(自分のせいかも…)と気にしてしまう。

このようにして、エネルギーが常に外側に流れ出ていく状態が、HSP気質の教員の日常になりやすいです。

②完璧主義で「手を抜く」ができない

2つ目は、完璧主義です。

授業準備、テスト作成、部活動指導、分掌業務…どの業務も、「ここまででいい」と自分で線を引けず、全てに100点を目指してしまう。

HSPの方は、細部が気になりやすいので、雑にすることに強い罪悪感を覚えます。
しかしながら、教員の業務量は、完璧にこなそうとすれば、何時間あっても足りません。

③職員室・教室の刺激量で、すでに疲れ切っている

3つ目は、環境刺激による消耗です。

職員室の話し声、電話、チャイム、生徒の声、予定変更のアナウンス。
HSP気質の方は、これらを同時に「全て」受け取ってしまいます。

(何もしていないのに、なぜか疲れている…)
これは、HSP気質の教員が、日常的に感じている感覚ではないでしょうか。

④休日や夜も、仕事のことを考え続けてしまう

4つ目は、仕事が頭から離れないことです。

HSPの深く考える気質は、反芻思考を生みます。
(あの生徒への対応、あれで良かっただろうか…)
(明日の保護者対応、どう切り出そう…)

休日も、夜も、脳が休まらないので、睡眠の質が落ち、疲労がさらに蓄積していきます。

⑤不調を「自分の努力不足」と結論づけてしまう

5つ目、そしてこれが最も危険なサインです。

HSP気質の方は、真面目で責任感が強いので、心身に不調が出ると、
(自分の頑張りが足りないからだ…)
(もっと気合を入れれば乗り切れるはず…)
と、自分をさらに追い込んでしまいます。

私自身も、うつ病を罹患する直前まで、(ここで休んだら、同僚に迷惑がかかる…)と考え続け、結果として、心身が限界を大きく超えてしまいました。

HSP気質の教員が今日からできる、うつ病予防の工夫

ここまで読んで、(いくつか当てはまって、不安になってきた…)という方もいると思います。
大丈夫です!気質は変えられませんが、付き合い方は変えられます。

・業務に「自分なりの80点ライン」を設定する
・休日は、仕事の連絡を一切見ない時間を作る
・心療内科・精神科への早めの受診を、選択肢に入れておく
・いざというときの、休職制度や傷病手当金などのお金の制度について知っておく

特に最後の「お金と制度を知っておく」ことは、心の安心材料として、本当に大きいです。
私自身、もっと早く制度を知っていれば、ここまで追い詰められずに済んだのではないか、と感じています。

休職した場合の給料がどうなるのかは、教員がうつ病で休職したら給料はいくら減る?3年間の収入実態を元教員が解説で、実際の数字を元に詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしていただけれと思います。

なお、医療面の判断については、必ず主治医にご相談ください。

まとめ|自分の気質を知ることは、決して弱さではない

HSP気質は、教員として生徒と深く向き合える、素晴らしい才能でもあります。
しかしながら、刺激過多な教員という環境の中では、その気質が、うつ病という形で暴発してしまう危険性を、常にはらんでいます。

まずは、(自分はHSP気質かもしれない)と自覚し、小さな工夫をコツコツと積み重ねていくことが、自分と家族を守る、たった1つの道です。

うつ病になる前、そしてなった後も、人生は続いていきます。
人生万事塞翁が馬。
私がそうであったように、新しい人生の始まりになる可能性も、十分にあります。

コツコツと、亀の進度で、一歩一歩、やっていきましょう。

それでは、今回も最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!
クロヒョウ先生@Webライターでした!