うつ病で教員を辞めた私がWebライターで    Fireを目指す実践ブログ|書籍化進行中!

うつ病で精神障害者手帳2級を取得した元教員の話|申請のきっかけと使えた減免制度

うつ病で精神障害者手帳2級を取得した元教員の話|申請のきっかけと使えた減免制度

こんにちは!

クロヒョウ先生@Webライターです。

役所の窓口で、申請書の「障害」という2文字を見つめながら、ボールペンを握る手が、しばらく止まりました。

(本当に、自分が”障害者”として申請していいのだろうか…)

3年間の休職期間中、私は精神障害者保健福祉手帳の取得を申請し、2級の認定を受けました。今回は、申請をためらった葛藤と、実際に取得して感じた減免制度の有り難み、そして「障害者雇用枠」という選択肢を持てた安心感について、率直に書いていきます。

障害者手帳を取得した、本当のきっかけ

私の場合、療養生活の中で(今後の自分の仕事はどうなるんだろう…)という不安が、常に頭の片隅にありました。

15年間、教員として勤務してきた私が、教員に戻ることも、新たに民間企業で働くことも、対人面での自信を完全に失っていた当時の状態では、正直、難しいと感じていました。

そのような中で、リベ大で紹介されていた転職エージェントを、試しに利用し始めました。

色々と利用していく中で、「障害者雇用枠」という求人の存在を知り、それを専門に扱うdodaチャレンジに連絡を入れたところ、

「障害者手帳を取得していないと、ご利用いただけません」

と伝えられました。

これが、障害者手帳の取得を決めた、直接のきっかけです。

それまでは、「障害者」という言葉に、正直なところ、強い抵抗がありました。

(自分は、本当に”障害者”なんだろうか…)

(障害者認定されると、何か不利益があるのではないか…)

そのような迷いが、ずっと頭の中にありました。

しかしながら、調べていくうちに、

– 取得しても、不利益を被ることは一切ない

– 様々な減免制度の対象になる

– 障害者雇用枠まで、就労の選択肢を広げられる

ということが分かり、(これは、メリットしかないな…)と思えるようになりました。

申請から2級認定までの、実際の流れ

私が行った申請の手順は、シンプルでした。

①役所で、申請書や白紙の診断書など、必要書類一式を受領

②主治医に診断書を依頼し、約1ヶ月後に受領

③申請書や診断書などを揃え、役所に提出

④約3ヶ月後に、役所から「精神障害者保健福祉手帳2級」の取得が決定したと連絡

診断書の費用として、約5,000円程度かかりました。

事前に、障害者手帳の認定基準を調べていたので、

(おそらく、自分は2級になるだろうな…)

と予想していたのですが、本当にその通りの2級判定となりました。

1級になると、受けられる支援は2級や3級よりもはるかに多くなるため、正直、少しだけ1級を期待していた気持ちもありました。

しかしながら、確実に手帳を取得できたこと自体が、大きな前進でした。

医師の診断書が、認定の重要な判断材料になるため、念のため、診断書のコピーを1部もらっておくと、何かのときに対応できるかもしれません。

実際に使えた減免制度|2級でも、生活の中で助かることが結構ある

手帳の交付と同時に、自治体が発行している「精神保健福祉のしおり」を受け取り、そこに記載されている内容を参考に、利用を始めました。

実際に、私が利用している内容は、以下の通りです。

①水泳場の利用料金が、半額に

②映画館・水族館・博物館などの対象施設で、減免や無料に

正直なところ、2級で日常的に恩恵を受けているのは、これくらいです。

税金の控除など、手続きをすれば、もう少し恩恵を受けられる可能性があるものもありますが、現時点では、そこまで手が回っていません。

1級を取得していれば、受けられる支援はこれより遥かに多くなるとは思います。

しかしながら、ふと立ち寄った施設の利用料が、減免や無料になるのは、家計面で本当に助かっています。

(あ、これも手帳で半額になるんだ!)

という場面が、何度かありました。

医療費の軽減については、障害者手帳とは別の制度である「自立支援医療制度」で対応していて、医療費の自己負担が3割→1割になっています。こちらの詳細についてはhttps://kurohyofire.com/jiritushien/ににも書いてありますので、よろしければご参考ください。

「障害者雇用枠」という選択肢を持てた安心感

私が、障害者手帳を取得して、最も大きかったメリットは、減免制度よりも、「障害者雇用枠」という選択肢を持てたことでした。

障害者手帳を取得し、dodaチャレンジに登録すると、電話によるショートインタビューを実施することになりました。

そこで聞いた話は、療養中の私にとって、大きな心の支えになりました。

– 障害者雇用枠の求人は、企業が「体調の安定性」を最も重視している

– 1週間で25〜30時間の勤務がOKとなったら、就職活動を開始する形になる

– 年収は200万円程度前後から。固定時間で、残業が少ない職種が多い

– メーカーやIT企業のオフィスワーク・事務職の求人が多い

– 教員時代にWordやExcelを使った資料作成、電話対応をしていれば、十分対応できる

(自分が15年間積み重ねてきた経験は、無駄にならないんだな…)

ショートインタビューの最後に、休職期間満了までの間に何かやることはないか確認したところ、

「資格などをとろうとすると、大抵頑張りすぎて体調を崩してしまうケースが多いので、今の療養リズムを崩さなくて大丈夫です」

と、丁寧なアドバイスをもらいました。

(資格取得などを焦らなくていいんだ…)

このひと言で、当時の私の肩の力が、フッと抜けたのを、今でもよく覚えています。

結果的に、私は、フリーランスのWebライターになる道を選んだので、現時点では、dodaチャレンジを通じた就職活動はしていません。

しかしながら、「いざとなったら、障害者雇用枠という選択肢がある」と思えているだけで、フリーランスとしての日々の不安が、大きく軽減されています。

退職を選んだ経緯については、私が復職せず退職を選んだ本当の理由|3年休職した元教員の本音にも書いてあります。

障害者手帳と障害年金は、まったく別の制度

最後に、よく誤解されることを、1つだけ書いておきたいと思います。

「障害者手帳を取得していると、障害年金がもらえるの?」

という質問を、本当によく耳にします。

結論から言うと、障害者手帳を取得していても、障害年金が自動的に受給できる仕組みにはなっていません。

障害者手帳と障害年金は、申請先も審査基準も、まったく別の制度です。

一般的に、障害年金の方が審査基準が厳しいと言われており、障害年金を受給している方は、その等級の障害者手帳を、無審査で取得できる仕組みになっています。

しかしながら、その逆は成り立ちません。

私自身、最初は、この2つの制度を混同していて、

(手帳を取れば、年金ももらえるのかな…)

と勘違いしていました。

正確な知識を持ち、それぞれを別々に申請していくことは頭に入れておいてください。

まとめ

うつ病で精神障害者保健福祉手帳2級を取得した、元教員の私の体験を書きました。

私の場合は、

– 申請のきっかけは、障害者雇用枠の転職エージェント利用のため

– 約3ヶ月の審査を経て、2級判定

– 水泳場の半額利用、映画館・水族館・博物館などでの減免・無料が、実際の恩恵

– 「障害者雇用枠」という選択肢を持てたことが、最大のメリット

という形になりました。

「障害者」という言葉に、最初は抵抗がありました。

しかしながら、正確な知識を持ち、用意されている制度を正当に利用することは、自分と家族の生活を守るうえで、何の引け目もないことだと、今では素直に思えます。

うつ病は、決して終わりではありません。

私がそうであったように、新しい人生の始まりです。

数字や制度の不安は、知識で解決していけます。

コツコツと、一歩一歩、やっていきましょう。

なお、本記事は私の体験談であり、申請の可否や等級については、自治体や主治医の診断によって異なります。詳しくはお住まいの市町村の担当窓口にご相談ください。

それでは、今回も最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!

クロヒョウ先生@Webライターでした!